数日前に、注文したCDが届きました。
国本剛章さんが在籍したバンド、星観る人(現在は解散)の2nd『みんなどこかへ行く途中』です。
(気になる方は、下のアドレスへどうぞ)
http://kinokosan.blog.ocn.ne.jp/wakame/2006/05/post_b72a.html
(関連記事:バンド星観る人をご存知ですか?)
1st『星観る人』の録音(1989・2・24)から8ヵ月後の録音(1989・10・29)ですが、この間に何かしらの心境の変化があったのでしょうか、シンセや生ピアノも加わり(他にもダビングしているそうです)、音作りの幅が広がっています。
それが関係しているかどうかは不明ですが、前作よりもややリラックスした感じになっています。
いや、リラックスした感じというよりも、余裕が出てきた、と言うところでしょうか。
トリオというバンドとしてギリギリの形態が生み出す緊張感は健在だからです。
その一方で、よりバラエティに富んできたアルバム(本編は4曲ですが)と言えるでしょう。
さて、例によって曲ごとの感想をば…
(1から4まで全曲国本さんの作曲です)
1「百鬼夜行」
ゆったりとしたテンポにシンセの音が流れ、しばらく続いたかと思うと突如テンポが速くなり、緊張感あるものになります。
空気感と丸みのある音色のギターはゆったりと流れますが、ベースは機械的なフレーズをひたすら早く弾きまくってます(ゲームミュージックに通じるものがあるような気がします)。
始まって3分ほどして歌が始まります。
変拍子の嵐ですが、自然とそうなった、としか考えられませんね。
歌の後は早くなったテンポで再び緊張感あふれる演奏を聴かせます。
縦横無尽にうねるベース、空を駆けているようなギター、その2つをしっかり受け止めるドラム。完璧なアンサンブルです。
2「さんぽ」
この曲が星観る人の「なんちゃって部門デビュー作」だそうです。
レゲエのリズムが軽快ですね。
曲調も明るく、天気の良い日に「足の向くまま気の向くまま」に散歩している感じが出ています。
リズムを刻んでいる時のギターはボリューム奏法的で、普通のレゲエで聞ける切れのいい音色と差別化を図っているようです。
イントロと途中で聴ける、オートワウと思しきギターの音色がまたユニークです。
曲の終盤ではテンポが速くなる曲の構成も良く出来てますね。
3「みんなどこかへ行く途中」
生ピアノをバックにドラムのタマオさんが清らかな声で歌い出し、歌が終わると、厚みのあるシンセサイザーの音色が温かく聴く者を包み込みます。
更に管楽器(フルート?)を模したと思われるシンセの音色が軽やかに、空を飛ぶ小鳥のさえずりのようなフレーズを奏でます。
再び流麗なピアノをバックに澄んだタマオさんの歌が入り、お次は歌の後にジャズを髣髴とさせるギターが鳴り響きながら、フェイドアウトしていきます。
4「火花、火花」
20分以上に渡る大作です。
タマオさんの語りから始まり、緊張感あるフレーズが流れます。
そして歌が入るのですが、不思議なハーモニーです。
歌詞に合わせたSEが一瞬入った後、間奏が続きます。
ドラムとギターはリズムキープに徹しているようですが、ベースはその分自由に動き回っています。
再び歌が入り、間奏が始まりますが、今度はギター中心のゆったりとしたものです。
そのゆったりしたテンポを保ったまま、歌が入りますが、聞くものに安心感を与える歌詞とは対照的な展開になるのがスリリングです。
それまでのゆったりした曲調が一変、テンポは速くなり、ビートの効いたものになり、歌詞もそれまでの内容を覆すものになります。
でも、決して絶望的なものではなく、むしろ「自立を促す」というか、「いつまでも安住していてはダメだぜ!」と言っているようにも感じられますね…
安穏と過ごす事を拒み、かといって破壊的な内容でもない。
後半の躍動感あふれる曲調からは、「真の自由」をつかもうとする人(達)の意思が感じられるのは考えすぎでしょうか…
終盤、学校のチャイムのフレーズが鳴り響き、それが少しずつ変化していき、再びそのフレーズに戻るのですが、これは何をあらわしているのでしょうか。
ここからは、ボーナストラックとして、ライブで「百鬼夜行」の前に流れていたSE集です。
5 百鬼夜行SE あの娘におせっかい
ウイングスのヒット曲、「あの娘におせっかい」にのせて、
タマオさんとバケノキュウタロウ(表記分からず…)先生こと国本さんの愉快なコントが繰り広げられますw。
真面目に司会するタマオさんと対照的に、先生の「茶化し精神」が炸裂しているのが愉快すぎです(笑)。
密かに「ゾーリンゲン」とか「あいのこ」にひっかけて「愛のコリーダ」といったり、「あいのこ」をはっきりとした口調でいったりとか…
「堀の内側に住んでいるミチコさん」ネタは「いいのかな?」と聴いている方が心配したりw。
その後のキュウタロウ先生の洒落は私には分かりませんでした(涙)。
6 百鬼夜行SE1
シークエンスフレーズが時折早くなりながら、何かの泣き声が聞こえ、次第に大きくなり、ゆったりとしたテンポで重々しいメロディが流れます。
7 百鬼夜行SE2 X'mas Version
8 百鬼夜行SE2 子守唄Version
この2つがベースにしているものは同じようです。そこに、7なら「ジングルベル」の、8なら「♪ね〜むれ〜ね〜むれ〜」のメロディが重なります。
ベースとなっている曲(?)は、シンセの厚みのあるうねりが全編通して流れ、そこへマーチ調のドラミングが入り、シンプルなアルペジオが重なる、というものです。
先に書いたように、余裕からくるリラックス感、曲調の幅広さ、緊張感溢れる演奏と、一筋縄ではいかない多様さがわずか4曲からでも充分伝わるアルバムです。
ボーナストラックの5曲目も必聴ですw。
国本剛章さんが在籍したバンド、星観る人(現在は解散)の2nd『みんなどこかへ行く途中』です。
(気になる方は、下のアドレスへどうぞ)
http://kinokosan.blog.ocn.ne.jp/wakame/2006/05/post_b72a.html
(関連記事:バンド星観る人をご存知ですか?)
1st『星観る人』の録音(1989・2・24)から8ヵ月後の録音(1989・10・29)ですが、この間に何かしらの心境の変化があったのでしょうか、シンセや生ピアノも加わり(他にもダビングしているそうです)、音作りの幅が広がっています。
それが関係しているかどうかは不明ですが、前作よりもややリラックスした感じになっています。
いや、リラックスした感じというよりも、余裕が出てきた、と言うところでしょうか。
トリオというバンドとしてギリギリの形態が生み出す緊張感は健在だからです。
その一方で、よりバラエティに富んできたアルバム(本編は4曲ですが)と言えるでしょう。
さて、例によって曲ごとの感想をば…
(1から4まで全曲国本さんの作曲です)
1「百鬼夜行」
ゆったりとしたテンポにシンセの音が流れ、しばらく続いたかと思うと突如テンポが速くなり、緊張感あるものになります。
空気感と丸みのある音色のギターはゆったりと流れますが、ベースは機械的なフレーズをひたすら早く弾きまくってます(ゲームミュージックに通じるものがあるような気がします)。
始まって3分ほどして歌が始まります。
変拍子の嵐ですが、自然とそうなった、としか考えられませんね。
歌の後は早くなったテンポで再び緊張感あふれる演奏を聴かせます。
縦横無尽にうねるベース、空を駆けているようなギター、その2つをしっかり受け止めるドラム。完璧なアンサンブルです。
2「さんぽ」
この曲が星観る人の「なんちゃって部門デビュー作」だそうです。
レゲエのリズムが軽快ですね。
曲調も明るく、天気の良い日に「足の向くまま気の向くまま」に散歩している感じが出ています。
リズムを刻んでいる時のギターはボリューム奏法的で、普通のレゲエで聞ける切れのいい音色と差別化を図っているようです。
イントロと途中で聴ける、オートワウと思しきギターの音色がまたユニークです。
曲の終盤ではテンポが速くなる曲の構成も良く出来てますね。
3「みんなどこかへ行く途中」
生ピアノをバックにドラムのタマオさんが清らかな声で歌い出し、歌が終わると、厚みのあるシンセサイザーの音色が温かく聴く者を包み込みます。
更に管楽器(フルート?)を模したと思われるシンセの音色が軽やかに、空を飛ぶ小鳥のさえずりのようなフレーズを奏でます。
再び流麗なピアノをバックに澄んだタマオさんの歌が入り、お次は歌の後にジャズを髣髴とさせるギターが鳴り響きながら、フェイドアウトしていきます。
4「火花、火花」
20分以上に渡る大作です。
タマオさんの語りから始まり、緊張感あるフレーズが流れます。
そして歌が入るのですが、不思議なハーモニーです。
歌詞に合わせたSEが一瞬入った後、間奏が続きます。
ドラムとギターはリズムキープに徹しているようですが、ベースはその分自由に動き回っています。
再び歌が入り、間奏が始まりますが、今度はギター中心のゆったりとしたものです。
そのゆったりしたテンポを保ったまま、歌が入りますが、聞くものに安心感を与える歌詞とは対照的な展開になるのがスリリングです。
それまでのゆったりした曲調が一変、テンポは速くなり、ビートの効いたものになり、歌詞もそれまでの内容を覆すものになります。
でも、決して絶望的なものではなく、むしろ「自立を促す」というか、「いつまでも安住していてはダメだぜ!」と言っているようにも感じられますね…
安穏と過ごす事を拒み、かといって破壊的な内容でもない。
後半の躍動感あふれる曲調からは、「真の自由」をつかもうとする人(達)の意思が感じられるのは考えすぎでしょうか…
終盤、学校のチャイムのフレーズが鳴り響き、それが少しずつ変化していき、再びそのフレーズに戻るのですが、これは何をあらわしているのでしょうか。
ここからは、ボーナストラックとして、ライブで「百鬼夜行」の前に流れていたSE集です。
5 百鬼夜行SE あの娘におせっかい
ウイングスのヒット曲、「あの娘におせっかい」にのせて、
タマオさんとバケノキュウタロウ(表記分からず…)先生こと国本さんの愉快なコントが繰り広げられますw。
真面目に司会するタマオさんと対照的に、先生の「茶化し精神」が炸裂しているのが愉快すぎです(笑)。
密かに「ゾーリンゲン」とか「あいのこ」にひっかけて「愛のコリーダ」といったり、「あいのこ」をはっきりとした口調でいったりとか…
「堀の内側に住んでいるミチコさん」ネタは「いいのかな?」と聴いている方が心配したりw。
その後のキュウタロウ先生の洒落は私には分かりませんでした(涙)。
6 百鬼夜行SE1
シークエンスフレーズが時折早くなりながら、何かの泣き声が聞こえ、次第に大きくなり、ゆったりとしたテンポで重々しいメロディが流れます。
7 百鬼夜行SE2 X'mas Version
8 百鬼夜行SE2 子守唄Version
この2つがベースにしているものは同じようです。そこに、7なら「ジングルベル」の、8なら「♪ね〜むれ〜ね〜むれ〜」のメロディが重なります。
ベースとなっている曲(?)は、シンセの厚みのあるうねりが全編通して流れ、そこへマーチ調のドラミングが入り、シンプルなアルペジオが重なる、というものです。
先に書いたように、余裕からくるリラックス感、曲調の幅広さ、緊張感溢れる演奏と、一筋縄ではいかない多様さがわずか4曲からでも充分伝わるアルバムです。
ボーナストラックの5曲目も必聴ですw。
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