日々のツボ 別館
数ヶ月ぶり? の更新です。これからもよろしく。
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『ユーゲーDX STAGE6』と『ゾル漫 えびいぬ君』(ゾルゲ市蔵:著)発売!(&感想)
 3月28日に、2冊の書籍が発売されました。
 一つは『ユーゲーDX STAGE6』
 いつもは4号分の収録ですが、最後とあってユーゲーNo.21からNo.25までの5号分が収録されています。
 『ユーゲーDX』の最後を飾るだけあって、書き下ろしもいつもの倍以上の90ページ以上。
 以下、描き下ろしの内容をご紹介(「ゲームサイドUG」から引用)。

●巻頭特集 河崎淳 全表紙ギャラリー
●雑君保プ/波多野ユウスケ 新規描き下ろしカラーマンガ!!
●「ユーゲー」「ユーズド・ゲームズ」「ナイスゲームズ」全掲載タイトル大索引
●君の「ユーゲー力」を試す!「ユーゲー国家試験」

 他にも編集部員にデザイナーさん、ライターさんのエッセイも収録されてます。
 当時から関わられていた方は当時の制作事情、当時読者だった方は、その当時の思い出などが語られていて、読んでいて楽しいです。
 人様の苦労話……もとい、思い出話が好きなものでして(ひどい)。
 『ユーゲー』に歴史あり。人には思い出あり。

 ちなみに「ユーゲー国家試験」を試してみましたが、さすがに全問正解ならず、でした。 私もまだまだ修行が足りません。

 ある意味製本技術の限界に挑んだ(かもしれない)全690ページに及ぶ
厚みのあるこの本、興味のある方は是非ご覧ください。
 定価3,000円にて発売中です。

以下のアドレスでは本の紹介と、試し読みページのアドレスがありますのでどうぞ。

http://www.microgroup.co.jp/mm/book/221286.htm

 もう一つはゾルゲ市蔵先生の単行本『ゾル漫 えびいぬ君』
 簡単な解説を、これまた「ゲームサイドUG」から。

 かつてヒットメーカーとセガのホームページで連載されていた、
幻のWEBコミック「ゾル漫」が奇跡の単行本化!

イメージキャラクターに “なり損ねた” えびいぬ君と愉快な仲間たちが織りなす不条理ギャグの嵐を、覆面ゲームクリエイター・ゾルゲール哲が描く!

同氏の手がけた「セガガガ」などのゲームイラストギャラリーに加え、初公開原稿「炉母王」(ロボ王)も同時収録。



 で、ここからは感想です。
 一言で言うなら、「狂ってます」(笑)。
 あまりの狂いっぷりと混乱振りに、読んでいて意識や常識がどこかへ飛んで行くかのようです。
 原稿紛失のため、一部の作品は低解像度のWeb用データが使用されているものもありますが、そんな事などささいな事です。
 作品にパワーがから成せるわざでしょうか。

 恥ずかしながら、ほぼ全て初めて見る作品ですけど、恐らく掲載時の完全再現だと思われます。
 何と言っても、ほぼ全てカラーページですから。

 たいていの単行本の場合、カラーページもモノクロになってしまって、残念な想いをすることがあります(主にコストの問題でしょうが)。
 しかしこの『ゾル慢 えびいぬ君』は、(恐らく掲載時カラーだった作品は)
フルカラーでの掲載です。
 モノクロページもありますが、これらは最初からモノクロだったと思われます。

 これらの作品が単行本になった事自体ある意味大英断ですが、カラーも再現したその男気溢れる判断には拍手を送りたいです。

 こちらは定価1,680円にて発売中です。

以下のアドレスでは本の紹介と、試し読みページのアドレスがありますのでどうぞ。
試し読みでは12ページも楽しめますよ(笑)。

http://www.microgroup.co.jp/mm/book/221245.htm
『ゲーム職人 第0集』(マイクロマガジン社刊)感想
 ゲーム業界で何かしらの功績を残された方々、総勢37名のインタビュー記事がまとめられたこの本は、
間違いなく買いです。そして、これから貴重な資料としての役割を増してゆくものと思われます。
 
 私はこの本に収録されているインタビュー記事は、既に初出掲載誌で読んでいたのですが、
改めてこうして読み返してみるといろいろな想いが湧き上がってきます。
 懐かしさは勿論ですけど、今読んでもためになる事、感心する事、考えさせられる事など……。

 しかし遠藤雅伸氏の『THE ○夫』(一応伏字)に対する感想のくだりは
初めて読んだときにも笑いましたが、今回読んでもまた笑ってしまいました。
 あまりにも歯に衣着せぬ物言いに対して(笑)。

 トレジャー社長の前川正人氏は2回登場しています。読んでいると気さくな方なのかな、
と思えて、どことなく親しみがわいてきたりします。私の勝手な思い込みですけど。
 2回目は11ページにわたるロングインタビューですが、どのお話も面白くてぐいぐい読み進める力があります。
社長という立場でありながら、ゲーム製作の現場を把握しているからこそ言える言葉
(「企画書の段階でゲームが良くなるとわかるのであれば、経営者も開発者も、誰も苦労はしないですよ(笑)」など)には、ある種の頼もしさを感じたものです。
 計算ずくで作るのが全てではない、という意味においてですが。
  
 正直、どの方のインタビューも読んでいて楽しくて、個々の記事の感想を書くと膨大な分量になるので止めます(笑)。
 ただ一ついえるのは、ユーザーが納得ゆく物を作ることに全力を注いでいる事がしっかりと
伝わってくる記事が多い事(山下章氏のは、「あの頃を振り返る」的な感じですけど)。
 人により語り方は異なりますが、そのパワー・真剣さには読んでいて圧倒されるときもあります。
 真剣に打ち込めるものの無い私には、読んでいて心が痛みます。

 そこまで深刻に読み込まなくても、軽く読んでも充分楽しめますから……その方がいいのかな。

 宣伝とかそういうのを抜きでもう一度率直に言いますと、この本は間違いなく買いです。
 読んで楽しめて、かつ資料的価値も高い。
 こうした素晴らしい本がもっと多くの人に読んでもらえる事を願わずにはいられません。

○紹介ページ。遠藤雅伸氏の記事の一部を試し読み出来ます。
 http://www.microgroup.co.jp/mm/book/221281.htm

『ファミダス ファミコンメカ編』 発売中!!
ファミダス ファミコンメカ編表紙

 2月1日に『ファミダス ファミコンメカ編』が発売されました。
 帯には「ファミコンキャラ事典第二弾!」とありますが、トータルとしては第3弾になります。

 著者名はゲームサイド編集部名義になっていますけど、企画されたのは
元『ユーゲー』、『ゲームサイド』編集部員の西村将浩さんです。
 他、鴫原盛之さん、風のイオナさんなど、本誌でおなじみのライター陣も参加されています。

 気づけばファミダスも既にこれが第3弾、なんですよね。
 第2弾の裏技編はファミっ子にはマストアイテムですよ。これは本当に買っておくべきです。
 懐かしさだけでなく、実用性、資料的価値の高さもありますし。
 って、裏技編の宣伝ではなかった(笑)。

 今回の第3弾は「ファミコンメカ編」と名乗るだけあって、メカとロボットがこれでもかと登場します。
 『グラディウス』のビックバイパーは、X68000版『グラディウスII』付録の資料の一部も掲載されているほどです。

 個人的に面白い思ったのは、『ミシシッピー殺人事件』の舞台となった船(デルタ・プリンセス号)まで紹介されているところですね。
 船をメカと言うのは微妙かもしれませんけど、何か良いなと思います(笑)。

 カラーで8ページ用いての、「ファミコンメカ広告特集」も良いですね。
 できればもっとページ数を割いて欲しかった気もしますけど、ファミコンのチラシはそう残ってないでしょうから、仕方なかったのかな。
 しかし昔のゲームのチラシを見ていると、しみじみと見入ってしまうんですよね。
 単なる懐かしさだけではない何かがあると思うのですが、その「何か」を上手く表現できないのがもどかしいです。

 読んでいると結構知らない設定情報も書かれていて、「そうだったのか!」と思う事がありますね。
 そのうちファミダスを元にしたクイズ大会でも開催されませんかね?w
『ゲーム職人 第1集 だから日本のゲームは面白い』(鴫原盛之:著 マイクロマガジン社:刊)を読んでみた
 発売されてから結構経ちましたが、ようやく読みました。
 私の勉強不足のせいで、はじめて知る方々ばかりですが、
どの方の発言も興味深いものばかりです。

 読んでいて思ったのは、東京(かその近辺?)で育った方々が多く、
それが後のお仕事に有利に働いている面があるな、ということでした。
 (私のように)地方在住者にはうらやましいという思いもありましたね。

 それはさておき、ゲーム業界が良くも悪くも未成熟で、混沌としていた時代ならではのエピソードは、読んでいて楽しめました。
 高校在学中から(!)ゲーム製作で多忙だった方もすごいですが、
攻略の同人誌を作成しようとする方に、ゲームの製作者が自らゲームの資料を見せてくれた、
というエピソードは今なら考えにくいですね。
 おおらかな時代だったからでしょうか。

 昔も権利・利権関係はうるさかったでしょうが、今は本当に……ね。
 いろいろな言葉を商標登録することにやっきになっている所もありますし。
 随分世知辛くなってしまったものですね。今のゲーム業界は。
 夢を見せ、夢を売りながら、その裏で血で血を洗うバトルが繰り広げられる殺伐とした現実。情け、無用。容赦も無用。
 
 閑話休題。
 皆さん何かしらの「強み」があったからこそ、後世に名を残す何かを作り出すことができたのでしょう。
 でも今はゲームに関すること以外にも「強み」がないといけない時代なのだそうです。
 『カエルのために鐘は鳴る』、『スーパーメトロイド』のプログラムを手がけられた
藤井やすひこさんの章の最後に出てくる藤井さんの発言は、実に厳しいです。
 その発言は、ゲームは商品、という認識があるからでしょうね。
 今はもうそういう時代になってしまったみたいです。
 
 もっとも昔だってゲームは商品であったわけですが、
何というか、もっと親しみやすく、温かみのあるものだったと思うのです。ゲーム業界も。
 単に昔の自分には、社会の仕組みとか、現実とかが分からなかったからかもしれませんけど。

 本の感想を書くはずが、脱線してしまいましたね。
 ただの「昔はよかった」語りになってしまいました。

 改めて閑話休題。
 本書は、インタビューを受けている方のお名前を知らなくても
十分に楽しめる内容になっています。
 写真入の脚注も多めなので、いい勉強になりますし。
 章の最後に、インタビュアーによるまとめの文章があり、
より理解しやすいものになっているので、読者に優しい作りだと思います。
 
 ただ惜しむらくは、ページ数の割にはお値段がお高めに感じられることですかね。
 第2集が出るのであれば、もう少しお安くしてほしいものです。
 それはさておき、いい資料になると思いますよ。
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